「自分の軸は何か?」
経営者として、あるいはビジネスパーソンとして、日々意思決定を重ねる中で、そう自問することは少なくないはずです。
僕は、トレーナーとして20数年間、身体活動を生業にしてきました。また、多くの従事者やセラピスト・トレーナー・インストラクターなどの指導者の育成にも携わってきています。
そして、18年続けてきた“あへあほ体操”という体幹強化メソッドを通じて、この問いにひとつの明確な答えを見出しました。
それは——体幹(コア)を鍛えることが、自分という人間の“核”を強くするということです。

「体幹」とは単なる筋肉ではない——“ぶれない自分”を育てる鍵
一般的に体幹トレーニングというと、腹筋や背筋を鍛えるトレーニングを想像するかもしれません。しかし、僕の考える「体幹」とは、単なる筋肉の部位ではなく、「自分の中心を感じ、そこに戻る力」のこと。
人間の身体は、不安定な状況になるほど、自然と“安定”を求める性質があります。これは経営や人生と同じです。不確実性の高い局面でこそ、自分の軸を再確認する力が問われます。
たとえば、僕らが提供しているオンライン・パーソナルトレーニングでは、足元をあえて不安定にする動作や、インナーマッスルをダイレクトに狙った呼吸法を取り入れています。それによって、「あっ、ここが自分の中心だ」とクライアント自身が“体感”するのです。
これはまさに、「体幹を感じる力=自己認識」を高めるトレーニング。
つまり、体幹トレーニングは、能力開発の土台となる自己認知力を育てるプロセスなのです。
あへあほ体操が切り拓く、体幹と能力開発のリンク
僕の開発した「あへあほ体操」は、腹式呼吸と体幹の強化や引き締めを組み合わせた独自メソッドで、現場・企業・教育・高齢者施設・医療領域まで、幅広く導入されています。
特に経営層の方々に人気が高まっているのが、オンラインによるパーソナルトレーニングです。
・腰痛予防
・集中力向上
・睡眠の質改善
・疲労回復
・マインドの安定
こうした日常的な課題に対し、体幹を通じたアプローチが劇的な変化をもたらすことがあります。
その理由は、呼吸×姿勢×軸意識という3つの要素が整うことで、心身が本来のリズムを取り戻すからです。
実際、あへあほ体操では「吐く呼吸」にフォーカスしながら、お腹の奥にある腹横筋(インナーマッスル)を意識的に刺激します。「ここがお腹の中心だ!」という明確な感覚を脳と体にインプットすることで、体幹の機能が再起動し、身体だけでなく思考も整っていくのです。
ウエストを-13cm体重-5キロ減に成功した経営者
朝の30分を有効活用
会食などの予定も多い中で朝の時間を有効に活用した事例

株式会社エコハウス代表取締役・神橋様 本人からメッセージを頂きました。
「しものさんとは、研修で知り合い、とても親切な方だったので、ダイエットのサポートをお願いすることにしました。たくさんのトレーナーをご指導されている方だけあって、オンラインのダイエットプログラムが始まると、その理論の深さとトレーニングの有効性に驚きました。トレーナーさんは今まで7名ほどお願いしたことがありますが、圧倒的に今までより効果が高いと感じました。
ダイエットに一番効果性が高いのがインナーマッスルの運動ということで、それを実感できました。以前、他のトレーナーさんに「下っ腹に力を入れて」と言われても、それは先生にはできても、自分にはできないんだよねって(笑)。それが、しものさんのトレーニングを受けると、普段から自然と下っ腹に力が入るようになりました。歩き方も変わり、腹圧が高くなり、姿勢も良くなっているのがわかりました。
結果、1カ月半で13cmもウエストが細くなり、以前はイメージできなかったのですが、今後は腹筋を割ってシックスパックが見えるまでダイエットする目標ができました。周りからも見た目が変わったねと言われるようになり、モチベーションが上がっています。」——神橋社長からのメッセージをそのまま引用——
「不安定の中で、安定を知る」ことが最大の学び
あへあほ体操メソッドでは、あえて不安定な姿勢をつくることもあります。片足立ち、目を閉じたままの動作、あるいは床を使った不安定な環境でのトレーニング。
すると、クライアントさんたちは言います。
「はじめて、自分の“重心”がどこにあるのか分かった」
「姿勢を正そうという意識が、呼吸で自然と整っていった」
このように、“中心からズレる”ことで“中心に戻る力”が育つのです。
経営も同じです。不安定な市場、複雑な人間関係、未経験の挑戦——こうした外的揺らぎに直面したとき、自分の軸があるかないかで、その後の道は大きく変わります。
だからこそ、体幹トレーニングは、ビジネスにおける“意思決定筋”を鍛えることだと、僕は強く伝えたいのです。
能力開発=自分という土台の再構築
私自身、3日で30万円を超える能力開発プログラムにも数多く参加してきました。体験型、内省型、行動心理学に基づいたものなど、幅広いアプローチがありました。どれも本質的で素晴らしかった。
それは、「学びを深め、変化を起こすには“自分の土台”が整っていることが必要」という事実。
この“土台”こそが体幹であり、コアであり、自分の核。
つまり、体幹強化と能力開発は、本質的には同じ道を歩んでいるのです。

まとめ:体幹は、人生のど真ん中にある
これからの時代、身体性を伴わない自己成長はあり得ません。
どれだけ知識を得ても、どれだけ戦略を立てても、“自分の軸”がなければ行動に移せず、継続できません。
僕は18年、あへあほ体操を通じて多くの人と出会い、気づきました。
体幹とは、「生き方の原点」である。
だからこそ、経営者にも、リーダーにも、未来を創るすべての人に、届けたい。
ぶれない自分を育てる、たった一つの習慣として。
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