インタビュー

以前から周りのインストラクターから「あへあほ」というものをやっていると耳にしていました。
ネーミングがユニークでインパクトがあるので、どんな体操なのか、と興味は持っていたんです。

自分で最初に体験してみると、体幹に効くのがすぐに実感できました。
この簡単さもいいな、と思いました。 実は、この程度の体験で、まだ「あへあほ体操」をよく知らないうちに「認定インストラクターになってみよう」と決めたんです。
理由ですか? 他の人が持っていないような体操プログラムを自分で教えられるようになりたかった。
いまやっているダンスやトレーニングの指導に加味できるものがほしかった。

「あへあほ体操」インストラクターの養成講座を受けてみると、体幹だけでなく、全身トレーニングも含まれた体操だとわかりました。
思った以上に深みのある体操なんです。
これを知ると、ますます多くの人に「あへあほ体操」を伝えたくなります。
教室でトレーニングをする中高年の方から「歩くのが楽になった」「階段の上り下りが楽になった」「ウエスト周りが少し締まった」などなど、体操指導する側にとってもうれしい声が聞こえています。
私は一人ひとりに合った指導を心がけているので、ダンスのトレーニングに一部を取り入れてみたり、家で実践しやすいメニューをアドバイスしたり、もっと「あへあほ」を活用していきたいですね。
「あへあほ体操」を知った時の印象ですか?
う~ん、やや複雑でしたね。「あへあほ」って、ちょっと口にするのが恥ずかしいでしょう?
わざとふざけた名称にしているのかな、と思ったり。
でも、ふわっとしてリラックス感がある言葉です。
実際、みんなで体操しながら「あへあほ」と声に出すと、不思議と心地いいんですよ。
僕も最初は生徒さんと一緒にスタジオで、しものさんの説明を聞きながら「あへあほ」を体験しましたが、しものさんの解説に納得でした。
意外なくらいに理論的にしっかりした体操で、これには、ちょっと驚きましたね。

なので「あへあほ体操」は、幅広い対象に薦めたい。
「続けてみると、肩や腰、ひざの調子が良くなった」という生徒さんがいましたし、 ふだんから身体を鍛えているような男性でも「けっこう効くな」というのが実感らしいです。
「家で一人でも『あへあほ』をやっています」という人も生徒さんの中には多いですよ。
シンプルで取り組みやすい――この気軽さも、大きな特長でしょうね。
あへあほ体操インストラクターになるのは、正直、抵抗がありました。
「あへあほ」の発声が恥ずかしくて。
でも、しものさんを見てると、本当に楽しそうなんです。
どうしてこんなに楽しんで体操指導ができるんだろう。
きっと僕も「あへあほ」で変われるんじゃないか。
そう思って、「あへあほ」の認定インストラクターになりました。

だから「自分の殻を破って成長したい」「いま以上の自分になりたい」――そんなチャンスを求めているエクササイズ関係者に、あへあほ体操インストラクターはおすすめの資格です。
スポーツジムで知って、話のタネに試してみたのが私と「あへあほ体操」との出会いです。
汗をいっぱいかけるプログラムを求めていた自分にはもの足りない印象でした。
その後、定年を迎えて毎日ジム通いができるようになると、そこでまた「あへあほ」のプログラムに参加することにしました。

やっているうちに「やっぱり、これだ!」と「あへあほ体操」に対する認識を改めました。
中学の体育教員として陸上選手を鍛えてきましたが、理論がしっかりしている「あへあほ」はそんな教師の心の琴線に触れる体操ですね。
ストレッチをたっぷり取り入れた「あへあほ」は、腰や股関節に効くのを私自身も実感です。
「長持ちする身体になれそう」と思い、ぜひ多くの人に「あへあほ」を伝えたくなりました。
それで、若い人たちに混じってインストラクター養成プログラムを受けたんです。

体操指導を通じて高齢者と接する機会が多くなりました。
レッスンに通ってくる皆さんを見ていると「私もこんな80代、90代になりたい」と思うんです。
なんせ服装が素敵ですし、お帰りになる時の信号待ちの姿勢も美しい。
最初はまっすぐに立てなかったり、バランスが悪かったりする方も体幹トレーニングが核心にある「あへあほ体操」を3か月も続けると、変わってくるんです。
ご本人は気づいていませんが、「あへあほ体操」を続けている人は、同年代とくらべて格段に違いますよ。

中学生・高校生にも体操指導する機会がありますが、若い人たちの体幹の弱さは、がっかりするほど。
高齢者に負けているケースも少なくありません。
中高年向けと思われがちな「あへあほ体操」を若い人たちにも広めて体幹を鍛えてもらうのがいまの私の目標のひとつなんです。